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屋根から雪が落ちる?屋根の構造別の対策法

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屋根から雪が落ちる?屋根の構造別の対策法

冬場の降雪は、美しい景色をもたらす一方で、家屋、特に屋根にとって大きな脅威となります。
積雪による屋根への負担は想像以上に大きく、適切な対策を講じなければ、深刻な事態につながる可能性があります。
今回は、屋根の構造に合わせた対策と雪による屋根の損傷を防ぐ方法について解説します。

屋根の構造別の雪対策

勾配の急な屋根の対策

勾配の急な屋根は雪が流れ落ちやすく、積雪による負担が比較的少ないものの、落雪の危険性が高まります。
そのため、雪止め金具の設置や屋根の定期点検が特に重要となります。
雪止め金具は雪の滑落を防ぎ、落雪事故の防止に効果があります。
また、定期的な点検によって屋根材の破損や劣化などを早期に発見し、適切な対策を行うことができます。
さらに、屋根の周囲に柵やネットを設置することで、落雪による被害を軽減できる可能性があります。

瓦屋根の雪下ろし注意点

瓦屋根は重量があり、積雪による負担が大きいため注意が必要です。
雪下ろしを行う際は、瓦を傷つけないよう丁寧に作業を行う必要があります。
また、瓦が古くなっている場合、割れたり崩れたりする可能性があるので特に注意が必要です。
金属製の道具を使用すると瓦を傷つける可能性があるため、プラスチック製のスコップなどを使用すると良いでしょう。
積雪が多い地域では、瓦屋根の雪下ろしは危険を伴うため、専門業者に依頼することも検討しましょう。

金属屋根の雪下ろし注意点

金属屋根は軽量で耐雪性に優れているとされていますが、積雪量が多い場合や雪の密度が高い場合は注意が必要です。
金属屋根は滑りやすく、雪下ろし作業中に転倒する危険性があります。
そのため、滑り止め付きの安全靴を着用し、慎重に作業を行う必要があります。
また、金属屋根は傷つきやすいので、雪かきなどの道具の使用には注意が必要です。
さらに、金属屋根は熱伝導率が高いため、雪が溶けやすく、再凍結しやすいという特徴があります。
そのため、日中の気温上昇で溶けた雪が夜間に凍結し、滑りやすくなる可能性があるので注意が必要です。

屋根の雪による損傷を防ぐ方法

雪止め金具の設置

雪止め金具は屋根から雪が滑り落ちるのを防ぎ、落雪事故や屋根への損傷を防ぐための重要な設備です。
雪止め金具の種類は様々で、屋根の形状や材質に合わせて適切なものを選ぶ必要があります。
雪止め金具を設置することで、屋根に積もった雪が一度に落下することを防ぎ、落雪による被害を軽減することができます。
また、屋根への負担を分散させる効果もあるため、屋根の寿命を延ばすことにも繋がります。

屋根の定期点検と補強

屋根の定期的な点検は雪害対策として非常に重要です。
点検によって屋根材の損傷や劣化、構造材の腐食などを早期に発見し、適切な補修や補強を行うことができます。
特に、古い家屋やメンテナンスが行き届いていない屋根は定期的な点検を怠らないようにしましょう。
専門業者による点検を受けることで、自分では気づきにくい問題点も発見できるため、より安心です。

融雪装置の導入

融雪装置は屋根に積もった雪を溶かす装置です。
電気式やガス式など様々な種類があり、雪下ろしの手間を省き、落雪事故や屋根への負担を軽減する効果があります。
ただし、初期費用やランニングコストが比較的高いという点に注意が必要です。
また、融雪装置を使用することで、大量の水が発生するため、排水設備の確認も重要です。

まとめ

雪が屋根に及ぼす危険性は、積雪による倒壊、落雪による人的被害、雪庇形成による二次被害など多岐に渡ります。
安全な雪下ろしを行うには、適切な道具と服装、そして安全な手順を踏むことが重要です。
また、屋根の構造や材質に合わせた適切な対策を行うことで、雪害リスクを軽減することができます。
屋根の定期点検や補強、雪止め金具の設置、融雪装置の導入なども有効な対策といえます。
安全な冬を過ごすためにも、これらの対策をしっかりと行いましょう。

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